子どものいびきの原因は？遺伝なども関係するの？

子ども特有のいびきの原因がある！？

いびきといえば中高年男性が大きな音を立てて寝ているイメージがありますので子どももいびきをかくの！？
と意外に感じるかもしれません。
実は子供の10％程はいびきをかいていると言われています。
おだやかにいびきをかいている位なら全く問題はないのですが、眠っている間の呼吸が苦しそうである場合、睡眠時無呼吸症候群などの病気が潜んでいるおそれがあります。
子どものいびきは3～5歳位に特に多く見られますが、いびきが出る仕組みとしては大人と同じで気道が何らかの原因で狭くなり、呼吸時に周辺組織や粘膜が振動して音が出てしまうというものです。しかし原因は子供特有のものあります。そんな子供のいびきの原因について詳しくご説明します。

特有の原因とは？

• ①扁桃腺肥大
• 子どものいびきの最も多い原因として扁桃腺肥大が挙げられます。
  扁桃腺とはのどと鼻の内部にある組織で、外部からの細菌やウイルスを撃退する免疫気管としての働きがあります。子供の頃から徐々に大きくなり、小学生位の年齢になると自然に小さくなっていくものですが何らかの原因で大きいままであることがあります。
  扁桃腺肥大は赤ちゃんから幼児期にかけて多く見られます。
  扁桃腺肥大になると物を食べづらくなり、水をよく飲むようになって偏食になることもあります。
  扁桃腺が大きくなると気道が狭くなり空気抵抗が大きくなるのでいびきが出やすくなります。しかしいびきをかくようになると体が酸素不足になり、十分な睡眠がとれていないため成長ホルモンの分泌が悪化するおそれがあります。
  扁桃腺肥大の場合は手術でかなりの効果が期待できます。
• ②鼻の病気
• アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎（ちくのう症）などがあると口呼吸になりますが、口呼吸は睡眠時に舌が喉の奥の方へ落ち込み気道を塞ぐ原因となるのでいびきをかきやすくなります。
  対策としてはアレルギーの原因であるダニやハウスダストを除去するためエアコンやカーペットの掃除をまめに行うことが大切です。
  また室内の乾燥にも気をつけましょう。子どもは鼻やのどに炎症を起こしがちですが、アレルギーを発症すると慢性的な鼻炎につながります。
  また副鼻腔炎は風邪などのウイルスにより感染を引き起こし、炎症が副鼻腔にまで広がることが原因であると言われています。
  いずれもいびき改善方法としては鼻の疾患の治療が中心となります。
• ③遺伝
• いびきと遺伝は直接的には直接関連が無いと言われています。
  しかしいびきをかきやすい体質などは遺伝することがあるようです。
  身体に脂肪を溜めこみやすい肥満体型が遺伝している場合、特に喉周辺の肉付きが良くなると気道は狭くなってしまいます。
  また鼻・口・顎などの骨格が小さい、舌が大きい、上気道が狭いといった体型も気道が狭くいびきをかきやすいと言えます。
  またアレルギー性鼻炎といった症状も遺伝の可能性があると言われています。
  つまり、いびきそのものが遺伝することはありませんがいびきを引き起こす原因の一つが遺伝に関連していることはあるのです。 。
• ④注意すべき症状
• 子供の頃は深い眠りに入ることにより成長ホルモンが分泌されるのですが、いびきをかいていると眠りが浅く十分な休息が取れていない可能性があります。特に下記のような症状がある場合は要注意です。
  
  ・日中に強い眠気を感じ、ボーっとしている
  ・注意力,集中力がない
  ・夜中に大人のような大きないびきをかく
  ・寝相が悪い（呼吸が苦しいため楽な体勢を探している状態,）
  ・陥没呼吸（通常息を吸うと胸部・腹部が同時に膨らむのに対し腹部は膨らんでいるのに胸部が陥没している）

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